フランチャイズを始めやすい人気のラーメン店舗ベスト7!

フランチャイズの数ある業種の中で、ラーメン店は非常に人気がある分野です。それは、日本人がラーメン好きで商売繁盛の条件が揃っている、ラーメン店では調理技術などの職人的スキルが身に付くため生き甲斐に繋がるなどの理由によります。通常、飲食店を開業するには、かなりのまとまった資金が必要になりますが、できれば、開業費用を抑えながら安心して始めやすいラーメンフランチャイズを探したいものです。

今回の記事では、始めやすいラーメンフランチャイズを探すポイントや注意点を解説するとともに、始めやすい人気のラーメンフランチャイズベスト7を紹介します。フランチャイズでラーメン店を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ラーメンフランチャイズを始めるために必要なものは

ラーメンフランチャイズを始めるために必要なもの

通常、ラーメン店を開業するためには、①開業費用、②運営費用、③調理技術、④チャレンジ精神・ねばり強さが必須となります。以下、個別にみていきましょう。

開業費用

ラーメンフランチャイズを始めるためには、開業費用が必要です。一般的なフランチャイズの開業費用は、以下の内訳となっています。

①フランチャイズ加盟金・保証金 フランチャイズ加盟金は、フランチャイズに加盟するためにフランチャイズ本部に支払う金銭です。また、保証金は、加盟者が本部に負債を負った場合にその支払いを担保するための金銭で、加盟時に本部に預け入れます。これらの加盟金や保証金の金額は、フランチャイズによって様々に異なります。ラーメンフランチャイズでは、加盟金、保証金それぞれ100~150万円程度のところが多くみられます。
②店舗物件取得費 ラーメン店の店舗物件の取得に要する費用です。店舗物件を取得するには、自前で不動産を用意できる場合を除き、土地・建物を購入する方法と賃借する方法とがあります。土地・建物を購入するには、まとまった資金が必要になるため、資金的に余裕がない場合は賃借を検討することになります。なお、土地・建物を賃借する場合でも、当初に敷金や家賃数か月分が必要になることがあります。
③店舗内・外装工事費 店舗の内装および外装の工事費です。ラーメン店の内装ではカウンター席の造作、外装では看板やメニュー表示の設置が必要です。
④店舗用備品購入費 店舗用備品では、厨房設備や調理道具、テーブル・椅子・食器類などが必要です。厨房設備の導入は、冷凍庫や冷蔵庫などを含めると新品で数百万円と、かなりまとまった費用がかかります。あまり資金がない場合は、厨房設備をレンタルする方法もあります。なお、従前に飲食店を営業していた店舗を居抜きで譲り受けると、厨房設備をはじめとした備品購入費を大幅に節約することができます。
⑤店舗用消耗品購入費 店舗用消耗品は、店舗で使う制服や洗剤・消毒液、雑巾やタオル、ティッシュなどにかかる費用です。消耗品は個別にみると単価は高くないですが、まとまればかなりの金額になります。
⑥研修費 研修費は、開業前後に、加盟店オーナーや店舗スタッフに対し、営業のための知識・技術を身に付けてもらう研修の費用です。
⑦広告宣伝費 ラーメン店を開業するには、広告宣伝が必要です。どのような手段や媒体でPRするかにより、かかる費用が大きく違ってきます。ネットを有効に使って宣伝すれば、経費を節約できます。

運営費用

運営費用は、ラーメンフランチャイズを開業してからの運営に要する費用です。「開業前は、開業費用を用意するので精一杯。運営費用は、開業後の売上げや利益から捻出するしかない」と考えがちですが、開業後に十分な売上げや利益が生じる保証はどこにもありません。仮に、開業後に売上げや利益が上がらなくても、毎月の運営費用は無条件に払っていかなければなりません。

このように、開業後に販売不振の期間が生じても、店が持ちこたえることができるように、開業時には一定額の運営費用を準備しておく必要があります。通常、運営費用は次のものとなります。

①ロイヤリティ ロイヤリティは、フランチャイズの商標使用料です。本部に、毎月一定額の金銭を支払う定額制と毎月の売上額や利益額の一定割合を支払う定率制があり、どちらになるかはフランチャイズにより異なります。
②家賃 店舗物件の賃借料です。家賃額は、店舗の立地や面積、建物の経過年数で異なってきます。
③仕入原価代 ラーメンの食材や調味料の仕入代金です。ラーメンフランチャイズでは、麺、食材、調味料などはフランチャイズ本部または本部指定の業者から仕入れるシステムになっています。
④人件費 店舗に雇用する従業員やアルバイトの賃金です。加盟店オーナーが1人で開業できるラーメンフランチャイズに加入すれば、人件費を節約することが可能です。
⑤光熱水費 店舗を営業するために必要な電気・ガス・水道料金です。ラーメン店では、電気は冷凍・冷蔵庫やエアコン、室内照明などで、ガスは調理コンロや暖房などで、水道は調理場やトイレなどで使われますが、いずれも大きな消費量となります。ラーメン店では、毎月の光熱水費をいかに節約するかが課題となります。
⑥広告宣伝費 開業後もラーメン店のPRを行うための広告宣伝費が必要です。

調理技術

ラーメンフランチャイズを始めるためには、一定レベルの調理技術を持っていることが必要です。このため、「調理技術が必要なら、飲食店経営の経験がない初心者には無理か」と思う人もいらっしゃるでしょう。

しかし、ここでいう「一定レベルの調理技術」は、ラーメン店の開業までに身に付ければよいことなので、調理経験がない初心者でも頑張って技術をマスターすれば問題ありません。フランチャイズでは、標準化された調理方法がマニュアルで整備されており、それに従って調理を行えば一定レベルのラーメンが出来上がる仕組みになっています。

加盟店オーナーになる人には、開業前にフランチャイズ本部が研修を行い、一定レベルの調理方法を身に付けられるよう指導するシステムになっているため、調理経験が乏しい人でも対応ができるのです。

チャレンジ精神・ねばり強さ

ラーメンフランチャイズを始めるには、チャレンジ精神やねばり強さというものが求められます。ラーメンフランチャイズを始めるということは、フランチャイズ加盟店のオーナー(店長)になるということです。フランチャイズのバックアップはあるものの、基本的には自分の力で前途を開拓する独立した事業者になるということです。当然、そこには、新しい未知の分野に挑戦するというチャレンジ精神が必要とされることになります。

また、事業を始めると、順風満帆の時ばかりではありません。客の入りがパタリと止まって売上げが伸びず、経営不振に陥る場合もあります。しかし、そのような逆境に遭遇しても、簡単に諦めて事業を放り出すのではなく、何とか頑張って持ちこたえようとするねばり強さが要求されます。このように、フランチャイズ事業者になるには、未知の分野に挑戦しようとするチャレンジ精神と逆境に負けないねばり強さが必要とされるのです。

始めやすいラーメンフランチャイズを探すポイント

始めやすいラーメンフランチャイズを探すポイント

それでは、どのようなラーメンフランチャイズが始めやすいのか、始めやすいラーメンフランチャイズを探す着眼点をみていきましょう。

開業費用が安い

ポイントの1つ目は、開業費用が安いフランチャイズを探すことです。既にみてきたように、ラーメンフランチャイズを始めるには、かなりのまとまった資金が必要となります。開業費用の中で特に大きいのが、①フランチャイズ加盟金と保証金で、それぞれ100~150万円程度かかります。また、②店舗物件取得費は特に大きく、新規に土地・建物を購入すると数千万円が必要ですが、賃借の場合は負担を減らすことができます。そして、③店舗用備品購入費も占める割合が高く、新品の厨房設備(冷凍庫・冷蔵庫・シンク・コンロ・作業台など)は数百万円と高額のため、厨房設備のレンタルや中古設備を導入する方法もあります。

これらのことから、開業資金を抑えるには、①加盟金や保証金の額が、比較的手頃なフランチャイズを探すことが基本になります。次に、②店舗物件取得費と③店舗用備品購入費では、新規に土地・建物を購入(新築)して新品の厨房設備を入れるとすると、かなりのまとまった資金が必要となります。このため、できれば、土地・建物は賃借し、レンタルまたは中古の厨房設備を入れるか、土地・建物を購入する場合でも、飲食店を居抜きで譲り受けるなどの方法を採りたいものです。

土地・建物を賃借すれば高額な購入費がかからず、厨房設備はレンタル品や中古でも調理に支障はありません。また、飲食店を居抜きで譲り受けることができれば、購入費用はかかりますが、内部の造作(カウンター設置や調理場の配置など)が元々飲食店仕様になっているため、内装工事費を節約できます。さらに、冷凍庫・冷蔵庫・シンク・コンロ・作業台など一式がそのまま付属していれば、新しく厨房設備を購入しなくて済みます。

なお、従来ラーメン店を営業していた店舗を居抜きで賃借できれば、開業費用を最も安く抑えることができます。この場合は、店舗物件購入費に代えて月々家賃を払えばよい上、内装工事や厨房設備導入にかかる費用を大きく圧縮することが可能です。

ただし、店舗を居抜きで購入または賃借する場合は、従前のラーメン店が廃業した原因(店舗の立地、人の流れ、ラーメンの味と価格など)を十分に調査・分析する必要があります。前の飲食店またはラーメン屋がなぜ廃業してしまったのか、自分が始めるラーメンフランチャイズが同じ轍を踏まないように、その原因を突き止めて対策を講じることが肝心です。

この場合の対策としては、例えば、廃業した店とは異なるブランド、異なる味、異なるサービス(持ち帰り、宅配、割引、ポイント、替え玉無料など)、異なるシステム(営業日、営業時間など)で営業するなど、廃業した店と差別化を図る必要があるでしょう。その点を疎かにすると、開業したものの前の店と同じような状況に陥り、廃業の憂き目にあう危険性があります。

店舗物件の取得や店舗用備品の調達の方法については、多くのフランチャイズがある程度柔軟性を持って指導・助言を行っています。フランチャイズは、店舗用の土地・建物を持っている人には、その物件が使えるかどうかを査定し、それなりの対応をとります。店舗用の土地・建物を持っていないが、一定額のまとまった資金が用意できる人には、店舗用物件の新規購入や建物の新築などを提案します。店舗用の土地・建物を持っておらず、開業資金もあまり用意できない人には、賃借できる物件や居抜きで購入できる物件を探し、提案してくれるでしょう。

このことからも、「店舗用土地・建物を新規購入して新品の設備を入れてもらうため、〇千万円の開業資金が絶対条件」などと画一的な提案しかしないフランチャイズは、避けた方が無難でしょう。

運営費用が安い

2つ目は、運営費用が安いフランチャイズを探すことです。運営費用とは、ラーメンフランチャイズを開業してから毎月の店舗運営に要する必要経費です。

運営費用には、

  1.  フランチャイズの商標使用料であるロイヤリティ
  2.  店舗物件の賃借料である家賃
  3.  食材や調味料などの仕入原価代
  4.  アルバイト賃金などの人件費
  5.  電気・ガス・水道など光熱水費
  6.  店舗PRのための広告宣伝費等

があります。

運営費用が膨らみ過ぎると、利益額が少なくなり経営が圧迫されてしまいます。このため、運営費用が安いフランチャイズを探すことがポイントになります。

そこで、まず目を付けるのが、ロイヤリティの額です。ラーメンフランチャイズによっては、ロイヤリティが0円のところも複数あります。また、ロイヤリティを課す場合でも、その金額は、本部に毎月一定額を払う定額方式と売上額や利益額の何%かを払う定率方式があります。定率方式の場合は、毎月売上額の3~5%程度が基準になるため、ロイヤリティの率がこの水準以下に収まっていればよしとします。

次に、食材や調味料などの仕入原価代も判定の基準になります。フランチャイズは、系列店の収益モデルを公開しています。系列店の収益モデルは、標準的な加盟店の実際の営業実績を数値化したものです。この収益モデルには、毎月の売上額やロイヤリティ、人件費、仕入原価代などの必要経費額、営業利益などが表示されています。したがって、標準的な店舗の仕入原価代も把握できることになります。

フランチャイズは、食材や調味料などの仕入先を指定しており、その単価も決められています。したがって、加盟店は、自分の努力で仕入原価代を圧縮することが困難ですが、売上額に対する仕入原価の比率が高過ぎると、利益が出難い構造になってしまいます。

各フランチャイズで売上額に対する仕入原価の比率を調べ、この比率が低いフランチャイズが高評価となります。なぜなら、仕入原価代の比率が低いということは、売上額に占める利益の比率が高くなるからです。

ただし、アワビや伊勢海老、マツタケなど高級食材を使ったラーメンの場合には、商品価格と仕入原価の比率が一般のものと異なってくるため、参考にならない場合があります。

次に人件費です。飲食業界におけるアルバイトの賃金相場は大体決まっており、また人材を確保するためにも賃金水準を低くすることが難しいため、採用人数が妥当かどうかをみます。すなわち、毎月の売上額に対して人件費の金額がどの程度の比率を占めているかを確認します。

各フランチャイズでこの比率を調べ、売上額に対する人件費の比率が低いフランチャイズが高評価となります。このようなフランチャイズは、アルバイト1人あたりの売上げが大きいことを示しているからです。

次に光熱水費ですが、これも対売上額比率が低い方が効率的な調理・営業を行っているとして加算ポイントになります。しかし、ここで気を付けなければならないのは、光熱水費はラーメンの製法に関係するということです。各ラーメンフランチャイズは、そのブランドの味を確立するために調理法を研究・確立しており、出汁や麺をどの程度の火力でどの位の時間茹でるか、麺をどの程度の流水でしめるかなどにより光熱水費の金額が異なってきます。このため、一概に光熱水費の対売上額比率が低い方がよいと断定することは困難です。

このことから、光熱水費の対売上額比率が極端に高いフランチャイズのみマイナスポイントとするに止めるのがよさそうです。

その他運営費用には、家賃や広告宣伝費がありますが、これらの費目は安い方がよいと断定することが困難です。家賃額は、店舗の立地条件や面積、建物の経過年数などで大きく違ってきます。概して、立地が良く人の流れが活発な場所は、家賃が高い傾向にあります。このことからも、一概に家賃が安ければよいとはいえず、家賃額と立地や面積など物件が有する条件を天秤にかけて総合判断することになります。

さらに、広告宣伝費も一概に安い方がよいとはいえない性格を持っています。ある程度広告宣伝費をかけても、消費者の心を捉える効果的なPRができれば、かけたお金が生きてお客を連れてきてくれるからです。

研修・サポート体制が充実している

3番目は、研修やサポート体制が充実しているフランチャイズを探すことです。ラーメンフランチャイズは、コンビニフランチャイズなどと決定的に異なる点があります。コンビニフランチャイズなどでは、店長となる加盟店オーナーは、仕入れや販売、商品管理、販売促進などコンビニ営業のやり方を一通り覚えれば、事業を行うことができます。

しかし、ラーメンフランチャイズの加盟店オーナーは、仕入れや販売、商品管理、販売促進など営業のやり方全般に加え、ラーメンの調理技術を身に付ける必要があります(自分で調理は行わず、店舗スタッフに任せるオーナーは除く)。

そして、このラーメンの調理技術こそが、ラーメンフランチャイズの仕事の中で、非常に大きなウェイトを占めているのです。なぜなら、フランチャイズの標準化された味や風味を持つブランドラーメンを作れるかどうかで、店が繁盛するか否かがほぼ決まるからです。

既に説明したように、ラーメンフランチャイズを始めるために必要なものには、開業費用や運営費用に次いで調理技術がありました。この調理技術をマスターできるかどうかが、飲食店フランチャイズの成否を分ける鍵となります。

したがって、加盟店オーナーおよび店舗スタッフに対し、開業前にしっかりとした研修を行い、ラーメンの調理技術を身に付けさせてくれるフランチャイズでなければ、開業してから売上げを伸ばしていくことが難しくなってしまいます。

既に説明したように、ラーメンフランチャイズでは、ラーメンの調理方法が標準化されています。標準化というのは、マニュアルに従って作れば、誰が作っても同じ味や風味、同じ外見にすることができることです。

ラーメンフランチャイズは、それぞれがブランドラーメンを持っており、その作り方はマニュアルに記載されています。このため、加盟店オーナーやスタッフは、研修により、開業日までにマニュアルの作り方を理解し体に覚えこませなければなりません。

また、開業前研修で調理技術を身に付けたとしても、開業後にも定期的なチェックが必要です。店で提供するラーメンの味や風味がブランドの規格から外れていないか、そのチェックは、やはりベテランのスーパーバイザーや指導員にやってもらうのが確実でしょう。そのため、店舗の開業後に、定期的に本部から巡回指導に来てもらえるフランチャイズなら安心です。

以上のように、①開業前研修が充実している、②開業後のサポート体制がしっかりしているフランチャイズを探すのがポイントです。

経営方針が自分に合っている

次に、フランチャイズの経営方針が自分に合っていることも重要です。それぞれのラーメンフランチャイズには経営理念や経営方針があります。

例えば、①消費者に対してどのような商品・サービスを提供していくのか、②安い価格で提供していくのか、それとも高価な食材を使う高級路線でいくのか、③老若男女すべてに合う味付けにするのか、大人向けの辛口でいくのか、④都市部にチェーン展開するのか、郊外にも広げるのか、⑤店内飲食主体にするのか、持ち帰りや宅配も併用するのかなどの経営方針が決まってから、その方針の下に個別の事業戦略や事業計画が作られていきます。

フランチャイズの経営方針は、そのフランチャイズの経営思想に繋がる基本的な考え方であるため、その経営方針が自分に合っているフランチャイズを選ぶことが大切です。自分は海の幸など高級食材を使ったラーメンを作りたいにもかかわらず、大衆的な食材で安く価格設定しているラーメンフランチャイズに加盟してしまったら、自分の夢を果たすことが難しくなります。

また、子供に喜ばれるラーメン作りに魅力を感じている人が、大人向けの辛口味が売り物のラーメンフランチャイズに入ったとしても、自分が目指した方向と違ってしまったと後悔するかもしれません。

事業を行うなら、後で後悔しないよう、自分の理想や考え方に近い経営方針を持つフランチャイズを探すことが肝心です。

ラーメンフランチャイズを探す際の注意点

ラーメンフランチャイズを探す際の注意点

次に、ラーメンフランチャイズを探す際の注意点をみていきましょう。

開業費用は漏れなく把握する

「ラーメンフランチャイズで開業したいが、どこかよいところはないか」という場合は、まず、ネットで情報を収集します。各ラーメンフランチャイズは、加盟店募集の広告をネットに掲載しているので、目当ての記事は比較的簡単に見つかるはずです。その広告には、フランチャイズへの加盟条件や加盟手順、加盟後から開業までの流れなどが説明されています。

ラーメンフランチャイズで開業を考えている人の最大の関心事項は、開業費用がいくらかかるかということです。この疑問に対しても、多くのフランチャイズが具体的な金額を示しており、加盟するための条件や開業するための費用などの形で記載しています。

この場合に情報収集する目的は、開業費用はAフランチャイズが〇〇万円、Bフランチャイズが〇〇万円と、複数のフランチャイズの開業費用を調べて比較をするためです。したがって、公平な比較をするためには、それぞれのフランチャイズで開業費用を漏れなく把握する必要があります。

しかし、実際のサイトをみればわかりますが、多くのフランチャイズで開業費用のすべてが掲載されているとは限りません。加盟するための条件という名目で掲載されている場合は、加盟するのに必要な加盟金や保証金の額は示されていても、店舗物件取得費や店舗内・外装工事費などは記載されていません。

開業するための費用という名目で掲載されていれば、開業するために必要となるすべての費用が示されていることが多いですが、やはり店舗物件取得費や店舗内・外装工事費などが記載されていないケースもみられます。この場合には、「この他に店舗物件取得や店舗内・外装工事のための費用が別途必要です」と注意書きがされています。

フランチャイズの開業費用は、通常、①フランチャイズ加盟金・保証金、②店舗物件取得費、③店舗内・外装工事費、④店舗用備品購入費、⑤店舗用消耗品購入費、⑥研修費、⑦広告宣伝費等が必要です。

このため、加盟店募集のサイトに特定の情報が掲載されていない(②店舗物件取得費、③店舗内・外装工事費、④店舗用備品購入費が多い)場合は、フランチャイズ本部に別途資料を要求するか、説明会に参加して資料を貰うかしなければなりません。

ただし、直ぐに概算だけ知りたい場合は、店舗物件取得費や店舗内・外装工事費が掲載されていなくても、とりあえず、他のフランチャイズの金額を参考にして上乗せする方法でもよいでしょう。つまり、フランチャイズで開業するための費用は、項目的に漏れなく把握して条件を同じにした上で、フランチャイズ同士を比較することが重要です。

標準店舗の損益モデルは参考数値と心得る

フランチャイズの加盟店募集のサイトでは、標準的な店舗の損益モデルが公開されています。ここで、標準的な店舗とは、系列店をグループ分けし、「首都圏の駅前にある中規模店」などの分類を行ったものをいいます。

分類の基準は、主に店舗の立地と規模によります。

①店舗の立地 首都圏の駅前やビジネス街にある店舗、首都圏の郊外や住宅街にある店舗、地方都市圏にある店舗など
②店舗の規模 大規模店、中規模店、小規模店など

また、損益モデルとは、店舗の年間または月間売上額、必要経費額、営業利益額などを表示したモデルをいいます。すなわち、標準的な店舗の損益モデルは、例えば、首都圏の郊外に立地する大規模店では、月間の売上額が○○万円、必要経費額が〇〇万円(内訳:仕入原価〇万円、ロイヤリティ〇万円、人件費〇万円、光熱水費〇万円など)、営業利益が〇〇万円見込まれる、などとなります。

この標準的な店舗の損益モデルの数値は、通常、系列既存店における営業成績の平均値などから求められるため、それなりの信頼性や説得力があります。しかし、実際の店舗経営は、立地・規模・調理技術の水準・従業員の数や質・提供メニューの内容などにより結果が異なってくるため、同じ首都圏の郊外に立地する同規模の店であっても、実際の営業成績が損益モデルの数値と違ってくることは当然にあり得ることです。

したがって、標準的な店舗の損益モデルは、その数値を過度に信用するのではなく、あくまで参考資料として把握しておくことが肝心です。

資料やデータの要求は納得できるまで行う

ラーメンフランチャイズに加盟してラーメン店を開業する場合、①どのラーメンフランチャイズに入ればよいか、②開業費用はどの位かかり、それをどう工面するか、③どの地域で開業したら繁盛して利益が上がるか、④ラーメンの調理技術が身に付くだろうか等の不安や疑問を持つでしょう。

それらの疑問に答え不安を解消してくれるのが、フランチャイズが提供してくれる資料やデータです。多くの場合、加盟店募集のサイトに掲載されている情報だけでは不足であるため、フランチャイズ本部に直接資料要求する、説明会に参加して資料を貰うなどの方法をとります。

例えば、①どのラーメンフランチャイズに入ればよいかに対しては、フランチャイズ本部から資料を貰うことで、加盟金額、保証金額、ロイヤリティ金額、系列店損益モデルなどを把握することができ、フランチャイズを比較する際の判断材料になります。

また、②開業費用はどの位かかり、それをどう工面するかについても、フランチャイズ本部から開業費用の総額や内訳を貰い、自己資金の不足分を金融機関から融資してもらえるようサポートを受けることができます。

③どの地域で開業したら繁盛して利益が上がるかは、フランチャイズ本部が持っている市場調査や店舗立地調査などのデータを要求し説明を受けることで、有望な立地エリアが見えてきます。

さらに、④ラーメンの調理技術が身に付くだろうかについては、フランチャイズ本部が実施する加盟店オーナーに対する開業前研修や開業後の巡回指導の内容、実際に体験して開業した人の声などを教えてもらうことで、不安が解消されるでしょう。

このように、どのフランチャイズに入り、どうやって開業資金を工面し、どこで開業し、どうやって調理技術をマスターするかなどの疑問や不安については、フランチャイズ本部に対し、納得できるまで資料やデータを要求していくことが最良の解決策になります。

始めやすい人気のラーメンフランチャイズ

始めやすい人気のラーメンフランチャイズ

それでは、始めやすい人気のラーメンフランチャイズを紹介しましょう。

らあめん花月嵐

らあめん花月嵐

らあめん花月嵐は、国内外で230店舗以上を展開するラーメンフランチャイズです。

①加盟時にかかる費用

契約期間 5年間
加盟金 110万円
保証金 100万円
研修費 44万円
宣伝広告費 55万円
審査依頼料 20万円
合計 329万円

②開業後にかかる費用

ロイヤリティ 毎月の売上額の5%(飲料代除く)

加盟時にかかる費用は合計329万円で、そのうち加盟金は100万円、保証金は110万円となっています。

らあめん花月嵐では、加盟者の希望に応じて、以下のように2通りの開業プランが用意されています。

【既存店引継ぎ開業プラン】

らあめん花月嵐の直営店として営業している店を加盟者がそのまま譲り受けて開業できるプランです。実際に営業中の店舗を確認でき、また、売上実績や利益額も把握した上で加盟者が譲り受けるかどうかを決めることができます。このプランでは、店舗スタッフをそのまま引き継ぐことができるため、教育コストを節約できます。さらに、固定客も引き継げるため、売上げの安定</span.に繋がります。

【新規店舗開業プラン】

加盟者が開業したい地域に、フランチャイズ本部が店舗を開拓してくれるプランです。本部で収支シミュレーションを行い、出店を提案してくれます。新規店舗の出店は、店舗を営業できる体制にすること、店舗スタッフを教育することなど大きな努力が必要ですが、ゼロから自分の店を作り上げていきたいという加盟者に向いたプランです。

さらに、直営店で働きながら調理技術や経営ノウハウを身に付けてから独立するグローアップ・システムも用意されています。

らあめん花月嵐では、緻密な調理マニュアルが準備されており、35日間の開業前研修でその調理法をマスターします。さらに、開業後も、店舗巡回指導を行うスーパーバイザーと経営管理を行う経営コンサルタントが加盟店をバックアップします。

麺場田所商店

麺場田所商店

麺場田所商店は、専門性にこだわったフランチャイズで、味噌だけに特化した味噌ラーメン専門店です。この味噌ラーメン専門という特徴は、他にはない独自性として反響を呼び、国内150店舗超を展開しています。

①加盟時にかかる費用

契約期間 5年間
加盟金 150万円
保証金 150万円
店舗デザイン費 50万円~
合計 350万円~

②開業後にかかる費用

ロイヤリティ なし
賛助金 毎月3万円

加盟時にかかる費用のうち加盟金は150万円、保証金は150万円となっています。通常は毎月かかるロイヤリティがないのが特徴です。千葉県市川市にある直営店(約30坪、36席、従業員:平日6名・休日7名)の収益実績は、月間売上額1,100万円、月間営業利益額180万円となっています。

麺場田所商店では、フランチャイズ本部が開業に向けた市場調査や物件調査、不動産売買・賃貸交渉や融資などについてのサポートを行ってくれます。また、飲食業の未経験者でも開業できるよう8週間にわたる研修があり、最後に修了テストが実施されます。さらに、店舗のオープン前後1週間は、本部からトレーナーが派遣され営業をバックアップしてくれます。

特徴あるラーメンのFCパッケージ

ばり馬・とりの助・風雲丸

特徴あるラーメンのFCパッケージは、3つのブランドから選んで出店できるフランチャイズで、150店以上の出店経験を有しています。

①加盟時にかかる費用

契約期間 5年間
加盟金 300万円
保証金 150万円
店長研修費 30万円
開業支援費 30万円
合計 510万円

②開業後にかかる費用

ロイヤリティ 3%

加盟時にかかる費用のうち加盟金は300万円、保証金は150万円となっています。

特徴あるラーメンのFCパッケージでは、以下3つのブランドから選んで出店することができるシステムになっています。

〇ばり馬

醤油ダレを使い、豚骨と鶏ガラの旨味を引き出したとんこつラーメン

〇とりの助

鶏白湯スープを使い、鶏肉と鶏骨の旨味を引き出した醤油ラーメン

〇風雲丸

豚肉と豚骨、豚背脂を煮込んだ豚骨スープによる濃厚つけ麺

特徴あるラーメンのFCパッケージの月間収益モデルは、次のようになっています。

売上総額 500万円(100%)
売上総利益 325万円(65%)
原価 175万円(35%)
人件費 145万円(29%)
その他経費 113.5万円(22.7%)
ロイヤリティ 15万円(3%)
経費合計 273.5万円(54.7%)
償却前営業利益 51.5万円(10.3%)

特徴あるラーメンのFCパッケージでは、40日間の店長研修によりラーメンに関する知識・技術を身に付けます。また、本部からスーパーバイザーが派遣され、営業をサポートしてくれます。

くるまやラーメン

くるまやラーメン

くるまやラーメンは、国内に150店舗を展開するラーメンフランチャイズです。

①加盟時にかかる費用

加盟金 110万円
保証金 100万円
研修費 21万円
開店時宣伝費 50万円
開店資材費 140万円
合計 421万円

②開業後にかかる費用

ロイヤリティ なし

加盟時にかかる費用のうち加盟金は110万円、保証金は100万円となっています。

なお、別途建物・設備にかかる費用として、

〇建物30坪の郊外型店舗居抜きの場合

2,000~2,500万円

〇新規工事の場合

  • 建物(内装費)45坪、50席 4,500万円
  • 看板工事費(チャンネルネオン他) 500万円
  • 厨房機器費(新品) 700万円
  • 設備(冷暖房・ガス) 800万円
  • 外構(駐車場) 500万円

など、合計7,000万円が必要とされています。

なお、オープンまでのスケジュールは、以下のようになっています。

  • ㋐開業3か月前 面談・加盟契約・保健所申請
  • ㋑開業2か月前 パート・アルバイト募集、採用
  • ㋒開業30日前 本部商品・非食材の発注
  • ㋓開業25~30日前 オーナー研修
  • ㋔開業25日前 パート・アルバイト募集、採用
  • ㋕開業20日前 本部商品・食材の発注
  • ㋖開業14日前 消耗品の購入
  • ㋗開業10日前 保健所審査
  • ㋘開業7日前 店舗完成引渡し
  • ㋙開業4日前 予告チラシ配布
  • ㋚開業3日前 食材(野菜・肉・酒)の発注
  • ㋛開業当日 オープンチラシ配布

加盟店オーナーの研修は4週間かけて実施し、店舗完成引渡し、宣伝チラシ配布、食材の発注など、開店前日までに全ての準備を完了します。

東麺房

東麺房

東麺房は、昭和60年にラーメン事業に参入した歴史ある老舗のフランチャイズです。

①開業にかかる費用(小型店・15坪以下)

契約期間 5年間
加盟金 120万円
保証金 100万円
内外装工事費 700万円
厨房機器 200万円
本部研修費 50万円
雑品等
(備品、調理、食器等)
80万円
合計 1,250万円

②開業後にかかる費用

商標使用料 月2万円
運営指導料
(訪問指導時)
1~2万円

店舗規模の目安として、

  • 〇小型店舗:15坪、15席、家賃15万円~、店舗保証料は家賃の4~10か月程度
  • 〇中型店舗:30坪、40席、家賃30万円~、店舗保証料は家賃の4~10か月程度

とされています。

内・外装工事費は、貸店舗を改装した場合を想定しています。また、厨房機器は、リース対応可能なものもあります。系列店舗の収益モデルは、次の通りです。

(月)

月商 240万円(100%)
原材料費 80万円(33.3%)
総粗利益(A) 160万円(66.6%)
賃料 24万円(10%)
人件費 30万円(12.5%)
水道光熱費 21.6万円(9%)
商標使用料 2万円(0.8%)
運営指導料(訪問指導時) 1万円(0.4%)
POSレジ 2.08万円(0.8%)
食材受注システム 0.2万円(0.09%)
その他経費 10万円(4.2%)
経費合計(B) 90.88万円(37.8%)
営業利益(A)-(B) 69.12万円(28.8%)

鶏白湯専門店 つけ麺まるや

鶏白湯専門店 つけ麺まるや

つけ麺まるやは、鶏白湯を専門に扱うラーメンフランチャイズです。

①開業にかかる費用

契約期間 5年間
加盟金 165万円
保証金 50万円
研修滞在費・販促費・開業備品など 115万円
合計 330万円

②開業後にかかる費用

ロイヤリティ 坪数×4,400円

開業にかかる費用は、加盟金165万円、保証金50万円、研修滞在費・販促費・開業備品などが115万円の合計330万円となっています。ただし、その他に、店舗取得費、内装設備工事費、施工企画料が別途かかります。

店舗の立地選定や設備工事などは、本部がサポートしてくれます。開業後にかかるロイヤリティは、店舗の坪数×4,400円とされており、坪数が15坪の店では毎月6万円となります。収益モデルは、次のようになっています。

  • ・営業時間11:00~21:00
  • ・正社員2人、パート4人

(月)

月商 約400万円
年商 約5,000万円
粗利益 約260万円
営業利益 約74万円
人件費 約90万円
賃料 約35万円
水道光熱費 約30万円
その他経費 約7万円
減価償却費 約10万円
ロイヤリティ 約6万円(15坪)

つけ麺まるやでは、開業前に、直営店および協力フランチャイズ店で、経験者は2週間、未経験者は1か月間の研修を受けることができるため、飲食業の経験がない人でも始めることができます。

ばんから

ばんから

ばんからは、濃厚味の「豚骨醤油」とクリーミーな「とんこつ」の2本を柱として提供するラーメンフランチャイズです。店舗は、国内のみならず、メルボルンやバンコクなど海外にも展開しています。

①開業にかかる費用

区分 通常の加盟店 ばんから派出所 ラーメンレンタルシステム
初期工事費用 1,200万円 0円 0円
物件取得費用 240万円 0円 180万円
初期ソフト費用 75万円 15万円 75万円
加盟金 300万円 50万円 300万円
合計 1,815万円 65万円 555万円

②開業後にかかる費用

ロイヤリティ 4%

①開業にかかる費用の中で、初期工事費用とは、内装設備、厨房機器、看板、ファサード、レジ、店舗設備にかかる費用です。物件取得費用とは、保証金、仲介料、礼金、前払い家賃です。初期ソフト費用とは、初期食材、ザルや丼ぶりなどの消耗品にかかる費用です。

ばんからでは、一般的にまとまった額がかかる開業費用をできるだけ安くあげられるよう、様々なプランを提案しています。通常の加盟店プランでは、加盟金300万円、初期工事費用1,200万円、物件取得費用240万円、初期ソフト費用75万円の合計1,815万円の開業費用となっています。

その他、ばんからでは通常の加盟店プラン以外に、「ばんから派出所」および「ラーメンレンタルシステム」の2種類のプランが用意されています。

ばんから派出所は、既存店舗の空き時間(アイドルタイムや隙間時間)を利用して、ばんからラーメンを導入するプランです。既存店舗があるため、店舗物件取得や初期工事が不要で、加盟してからスピーディーに始めることができます。異業種からの参入もOKで、持ち帰りや宅配も併用できるため利益を伸ばすことが可能です。このプランでは、加盟金50万円、初期工事費用0円、物件取得費用0円、初期ソフト費用15万円の合計65万円と開業費用がほとんどかかりません。

ラーメンレンタルシステムは、店舗物件取得から内装工事、厨房設備導入までフランチャイズ本部がすべて行い、ラーメン店舗一式としてレンタルしてくれるプランです。このプランでは、加盟金300万円、初期工事費用0円、物件取得費用180万円、初期ソフト費用75万円の合計555万円と開業費用が安くなっています。

なお、ばんからの研修期間は数時間から数日間と、調理経験の有無や提供メニューの内容により期間が違ってきます。

まとめ

人気のラーメンフランチャイズ店舗ベスト7

今回、本記事で紹介した始めやすい人気のラーメンフランチャイズは、どこも商品の味や品質に妥協せず、消費者から高い評価を受けているチェーンです。それぞれのフランチャイズが、未経験者でも始めやすいよう、開業プランや研修制度に工夫を凝らしているのがよくわかるので、興味のある方は検討してみてください。