儲かるフランチャイズはどれ? フランチャイズで儲かる業種・種類を紹介

現在社会状況が変化する中で、儲かるフランチャイズの業種や種類について考えている方もいらっしゃるでしょう。時代や社会状況が変化する中で、社会のニーズも新しい生活に併せ変わっていきます。そこで今回の記事では、今後需要の高まりが予想されるフランチャイズの業種や種類について詳しくご紹介するので、興味のある方は参考にしてみてください。

新しい生活・社会で求められ、儲かるフランチャイズとは

新しい生活・社会で求められ、儲かるフランチャイズとは

様々な社会の動きにより、人々が生活・社会において求めるものが変わりつつあります。このような転換期だからこそ、「人々に求められる=儲かるフランチャイズは何だろうか」ということを真剣に考えていく必要があります。

新しい生活・社会、そして今後の人口・地域などの変化によりフランチャイズビジネスを確認していきましょう。

高齢者向け生活サービス

現在、そしてこれからも社会に求められるサービスとして挙げられるのが、高齢者向け生活サービスです。ある大手チェーンが募集を始めているフランチャイズでは、高齢者が自宅で住むことをサポートするサービスを提供しています。

これまで介護保険の領域にかかる部分の高齢者向けサービスは多くありましたが、ただ、介護保険内では適用できなかったり、適用が限られるサービスというのも多くあります。

一例としては、以下の例が挙げられます。

  • ・写真、将棋、ウォーキングなど趣味やスポーツの相手
  • ・日常生活での困りごとを聞くこと
  • ・夜間の見守りや付き添い
  • ・部屋の掃除や家具、電球や電池などの取り替え
  • ・病院の付き添い
  • ・庭の手入れ・水やり・草取り
  • ・家族不在時のお世話

介護保険が適用されるためには、「介護保険における本人のケアの必要度」に応じたサービスの提供が要されます。

ここまで挙げたサービスの多くは、「基本的に介護保険の適用外」のため、家族なり、あるいは外部サービスを活用する必要が出てきます。

ただ、サービスを利用しようにも、介護保険内であれば公的機関に相談することで繋いでくれますが、保険外のサービスだと、どこに相談していいかわからないということも起こりえます。

公的サービスでできないこと、介護保険が適用されないことの中にも、要介護者、要介護認定される前の人のクオリティ・オブ・ライフを向上させることに関わる要素があります。

特に近年は、介護する側・される側にとって、次のようなニーズがあります。

  • ・介護度が上がっても、施設ではなく自宅で暮らしたい
  • ・家族が介護を休みたい
  • ・家族で旅行に行きたいが、在宅の親がいるため出ることができない
  • ・夜間の見守り介護をお願いしたい
  • ・部屋の片付けや郵便物の整理をお願いしたい
  • ・散歩など、外出に付き添ってもらいたい
  • ・買物をしてきてほしい

このような、介護保険内では難しい、しかし確実に介護する側・される側は求めているサービスというのが多く存在します。

介護保険に関わるサービスを行う側も、勝手に介護保険外のサービスを提供することはできません。

一方で、本人・家族の側としては、「保険外からでもいいから、きちんと正当なお金を払って、必要なサービスを受けたいというニーズが出るのも、当然のことでしょう。

このような、「介護保険適用外だが、求められているサービスを包括的に提供するフランチャイズ」に関して、大手企業などが募集をかけています。

介護などセンシティブな部分に立ち入ることの多い介護サービスは、「最初に利用してもらうまでのハードル」が非常に高いです。特に、小さな会社や個人事業主が、介護保険適用外のサポートサービスを始めると言っても、もともとよほど地元で信頼を得ていない限りは、難しいのが現状です。

しかし、大手企業がサービスを提供しているということであれば、「最初に依頼するときに、本当にここに依頼して大丈夫か」という不安感は、大なり小なり解消されます。このような「長年運営し、信頼を得ている企業の看板」を活用できるのも、フランチャイズのメリットです。

介護サービスだけでなく、高齢者向けのサービスは、最初の信頼を得るためのハードルは高いものの、誠実な仕事を積み上げていくことで、信頼・紹介など幅が広がります。料金は介護保険内のサービスと比べ、公費負担はありますが、免許・許認可なしで始めることができるのはメリットと言えます。

一方、労働集約(自分・スタッフが作業をしなければならない)という点はあるため、いかに優秀なスタッフを集めるかという点も課題になると言えます。

オンラインと教室のハイブリッド教育サービス

オンラインと教室のハイブリッド教育サービス

このWeb学習塾の仕組みは以前から様々な予備校が行っていますが、今後もニーズは根強くあります。通信教育やWeb学習のシステムと、塾・家庭教師のシステムの部分の良い面をハイブリッドで取り込んでいるからです。

一方、他の教育サービスにおいては、現状下記のような課題があります。

競合サービス 強み
スマホ学習 値段は安く、講師の質は極めて高いが、進行が学生の意志に左右され、またちょっとしたわかりにくいことを聞きづらい
講師が直接授業を行う学習塾 講師の費用があるため、値段はけして安くはない。ただ、わからない点をすぐに解消できるメリットがある。講師によって、生徒との相性などの問題があり、講師の質・講師と相性が合うか否かにより学習効果が左右されるのが課題
通信教育 教材の質は大きく考えられている一方、学習者の意志・モチベーションにより、きちんとカリキュラムをこなせるかが変わる可能性
家庭教師 一対一の教育なので、教える側も相手の知識に合わせて教育しやすいが、コストが相当かかる
学校 カリキュラムがあり、それに従い学習が進むため、カリキュラムで物足りない子ども、逆にカリキュラムについて行けない子どもで大きく差が出る

このように、各教育方法がそれぞれ課題を抱える一方、各教育方法の良いところを集約したのが、通学・在宅の両方に対応したWeb学習システムです。

Web学習システムの強みは次の通りです。

教室・在宅を選択できる 子どもには、家で学習、スマホで学習する方が合う子どももいれば、塾などみんなが勉強している場に身を置かないと学習ができないという子どももいる。
大人であっても、自宅で仕事や学習をする事は、様々な用事や他の娯楽の誘惑があり大変。
その点、教室と在宅を併用できるWeb学習システムであれば、教室で学習を受け、わからないことを講師に確認できる一方、自宅やそれ以外の場所でも、スキマ時間を活用して学習を進めていくことができる。
特に、風邪他感染症が懸念される冬のシーズンは、教室と在宅を選べるというのは、大きなアドバンテージになる
システムが他地域に横展開できる 教室を運営し、生徒の信頼を得て軌道に乗せるまでは、地道な取り組みが必要になる。
ただ、一度信頼を得て経営が安定化すると、近隣地域で2教室目・3教室目を展開するなど、横に広げていくことが望める。
また、Web学習を前提としたシステムのため、多くの講師が必要というわけではなく、少数精鋭のスタッフで運営することが可能
難解な質問でも、FC本社が対応してくれる いくら講師が知識を持っていても、時には子どもが難解な質問を問いかけてくることがありうる。
こういう場合でも、本部に質問することで、本部が回答を返してくれますので、フランチャイズ加盟者やスタッフが曖昧な返答や、間違った返答をせずに済むのもメリットと言える
生徒の学習進捗状況が把握しやすい 旧来型の塾などだと、生徒の学習状況・理解度が、必ずしも全て把握できるわけではないという課題があった。
しかし、Webと教室のハイブリッド塾であれば、生徒のカリキュラム進行や、点数などを把握できるため、それぞれの生徒がどれくらい学習を進めているかが理解できる
価格競争力がある 通常の塾や家庭教師に比べ、省スペース・少ない人員で運営できるため、低コストとなり、価格も安価にできる
生徒の時間を拘束しない 講師が教える学習塾、家庭教師だと、決められた予定通りに通ったり、来てもらう必要があるが、Web学習塾の形態であれば、自分が学びたいときに行く、もしくはスマホ・タブレットなどでカリキュラムを進めることができますので、生徒にも「決められた時間に、決められた場所で」という負担感がないため、負担が軽くなる
運営事業者・講師の側も、休むことによる負担が通常の塾より少ない 通常の塾・家庭教師であれば、休むことにより学習が遅れるなど「絶対に体調を崩せない」という問題が存在する。ですが、人間どんなときも体調が万全とは限らない。
これがWeb学習塾であれば、対応できる別のスタッフがそのまま出勤するなど、「必ずしも本人でなければ対応できない」という属人化を防ぐことができる
講師の質 学習塾ですと、様々な講師がいるため、質にばらつきが出る可能性も否定できない。
Web学習であれば、同じ科目でもわかりやすい、人気のある講師を厳選していることが想定されるため、講師の質のばらつきというのは起こりにくいと想定できる

この通り、Web学習塾というのは、これまでの学習方法に存在した課題を、様々な意味で取り払ってくれるサービスと言えます。

また、少子化が進む現状がある一方、親だけでなく祖父・祖母が教育投資をできたり、一時は軟化していた大学の入学難易度が、地方は強い地元の国立大学志向、都市部は都心の大学の人数制限により難化している現状があります。

特に医学部を中心とした国立大学・私立で超一流~一流大学と呼ばれる早慶上智・MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)は、近年急激に難化していると言われます。

数年前ならなら入れるレベルの生徒でも、簡単には通れなくなっている状況があり、親の側としても「いかに負担のない投資で、子どもの学力を向上できるか」という課題と直面しています。

学歴というのは、現在の成果主義社会においても一生ついて回るものです。

加えてレベルの高い大学ほど、社会に出てから高いポジションに着く人も増えるため、20年、30年という長い期間を経た後に、友人たちが一定の地位に就き、ビジネスで人脈として活きることも想定されます。

ですので、少子化の時代であっても、「学習」に対するニーズはますます強くなることが想定できます。

加盟金・ロイヤリティ0で開業できる形態の学習塾フランチャイズもありますので、検討をするのもよいでしょう。

世代を問わないニーズのハウスクリーニングサービス

ハウスクリーニングサービスに関しても、現在複数の事業者・フランチャイズ事業者が参入していますが、今後も伸びしろがある分野と言えます。

ハウスクリーニングがどのような層に需要があるのかを表にします。

利用者層 利用する理由
都市部に住む、共働きの世帯 子育て・仕事などが忙しく、自身でやるよりアウトソースした方がコストパフォーマンスがよい
都心に住む高収入世帯 仕事に忙しかったり、掃除以外の事に自身のリソースを割きたいという理由からクリーニング代行をしてほしい
高齢世帯 高齢の家族だけでは掃除がしきれないので、掃除代行に依頼したい
マンション・アパートオーナー 自身で物件管理をしている場合、清掃をしてくれる事業者を求めている
掃除が苦手な世帯 様々な事情で、掃除が苦手・もしくは面倒という世帯
エアコン・換気扇・トイレ・風呂場などスポットで清掃を依頼したい世帯 水や空調周りは汚れがたまりやすいものの、清掃が大変なので、清掃しにくい部分のみを依頼したい

このように、ハウスクリーニングというのは、様々な層から求められている事業と言えます。加えて、現在は様々な社会状況で、在宅の時間が増えています

そうなると、必然的に家に汚れが出る頻度も高まりますし、汚れが蓄積しやすくなります。在宅時間が長くなる中、常にいることが多い家をきれいに保つという意味で、今後もハウスクリーニングに対する需要は高まると言えます。

ビル・マンションなどのクリーニング事業

ビル・マンションなどのクリーニング事業

ビル・マンションのクリーニングは、需要が非常に高い分野です。ビル・マンションは人が多く出入りするため、汚れが発生しがちですし、常に清掃を行わないと、ビル・マンションの利用者・居住者も快適に利用することができません。

特に、共用部分は、利用だけでなく、来客や出入り業者などの目にも触れますので、常にきれいに清掃する必要があります。

そのため、きちんと仕事を行えば、リピートで依頼を受けることができ、安定収入に繋がります。労働集約の側面こそあり、仕事としては体力的な負担も生じる可能性は想定できます。

ただ、ビジネスに対する報酬は、需要と供給で決まります。

労働集約的で、体を動かす場面も多いビル・マンションのクリーニングは、固定的な需要はある分、サービスを供給する側の体制としては、波が出る可能性がありますので、きちんとしたサービスができれば、十分な業務量と報酬を得られる見込みがあるでしょう。

世間がデジタル・ITにばかり目を向けている一方で、アナログで、なかなか機械化できないサービスは穴場と言えます。

世間でも、お掃除ロボットなどは稼働していますが、手すりやドアノブ、壁などロボットでは清掃しきれない部分も多くあります。

このように、世間と逆張りのアナログサービスに目をつけるというのも、一つの儲かるフランチャイズの探し方と言えます。

時代のニーズに対応した不動産フランチャイズ

不動産のフランチャイズチェーンというのは以前よりありますが、独自のビジネスや査定手法など、大きな組織だからできる手法で加盟店をバックアップするフランチャイズも目立つようになりました。

あるフランチャイズ事業者は、「リースバック」という事業者間で利用される制度を、個人の住宅・不動産にも応用し、利用できるようにしています

なぜリースバックのニーズがあるかというと、

  • ・ローンの返済負担が大きいので、一旦家を売却して、ローンをできるだけ返済し、住み続けられるようにしたい
  • ・家が高齢の夫婦2人で、子どもも家をほしがらないが、自分たちが元気なうちは家に住み続けることと、家を売却することにより、家計にゆとりを持たせることを両立したい
  • ・まとまったお金が必要だが、様々な事情で金融機関より借り受けることができないため、一旦家を売却し、家賃を払うことで住み続けたい
  • ・完全な他者への売却ではなく、買い戻せる余地を残しておきたい

など、純粋な不動産売却とは異なる、様々なニーズがあるからです。

もちろん、リース期間を過ぎれば、他の賃貸住宅へ引っ越したり、買い戻しが可能な場合は買い戻すなど、選択肢があるのもメリットと言えます。

他にも、MA(マーケティング・オートメーション)という、顧客分析やフォロー、営業などを合理的に進める仕組みを構築したり、不動産業界では「両手」と呼ばれる、売主・買主両方から手数料を受け取る手法ではなく、臨機応変に対応したり、テレビCMの投入、AI活用、スピード査定などで業界の慣習を塗り替える試みを多く行っています。

加えて、オーナー間の交流や成功事例の共有など、「フランチャイズ加盟店を孤立させず、本部とフランチャイズが一丸となって業務拡大に突き進もう」という意志が見られます。

高齢者向け食品配達サービス

高齢者向け食品配達サービス

食品・食材の宅配サービスは、在宅率が増えた現代において、需要が伸びつつも競争も激しい分野と言えます。

その中で、高齢者に特化、更に高齢者のニーズに寄り添う形でプラスのサービスを行うなど、「食材宅配」だけではないサービスを行う事業者も出ています。ある事業者は、「フランチャイズであるからこそビジョンが大切」と提起しています。通常の事業でも、「事業がどこを目指すか」というビジョンは重要ですので、ほとんどの会社はビジョンを定めます

一方、フランチャイズの場合、事業者・フランチャイズ加盟者によってはビジョンを定めず、「儲ける」ばかりが目的になってしまう可能性もゼロとは言えません。

また、フランチャイズのビジョンはあっても、加盟店のビジョンがなかったり、ビジョンが形骸化していては、長期的な観点で社会から求められる事業ではなくなる=「儲からなくなる」可能性があります。

仮に一時的に大もうけすることができても、手法が社会から許容されない物であれば、長期的には儲けられなくなります。

それよりも、堅実に顧客の役に立って、コツコツ儲けていく方が、結果としてフランチャイズ事業者・加盟店・顧客にとって、「三方よし」の取引となります。

もちろん、加盟する側は、本部のビジョンが共感できる物か、そしてビジョンに沿ってきちんと行動・運営されているかを見る必要はあります。

あるフランチャイズ事業者のビジョンは「シニアの方とのコミュニケーションを大事にすること」、これを全ての判断軸に置いています。

文章にするとシンプルですが、これを行動指針・事業や人材採用の軸とするためには、常に「これはシニアの方とのコミュニケーションとしてふさわしいものか」を念頭に置く必要があります。

一方で、明確・シンプルなビジョンがあることで、事業・判断の軸がぶれることがなくなります。

例えば、人事採用においても、「この人は年配の方に対し、思いやりをもってコミュニケーションが取れそうか?」、お客様に商品をおすすめする際に、「シニアのお客様が本当によろこんでくださるものか?」など、あらゆる事業活動に対する適切な「問い」ができます。

ですので、事業の方向性が右往左往せずに済むのです。

他にも、この高齢者向け生活サービスのフランチャイズ加盟店では、

  • ・誕生日プレゼントとしてバースデーカードとデザートをセット
  • ・季節のイベント、例えば土用の丑の日にはうなぎを用意するなど、なかなか外に出ることが難しいシニアの方にも、季節感を感じていただく配慮
  • ・配達の際についでにできることは何でもやる、例えばお薬カレンダーから薬を取ってくるなど(この「何でも」については、一定の線引きは必要になってくる可能性がありますが)
  • ・成功しているオーナーに相談している

など、様々な工夫をしています。

フランチャイズ本部によっては、加盟店同士の横のつながりを作ることを好まない本部もある中で、フランチャイズ加盟店同士のコミュニケーションを積極的に許容しているところは、素晴らしいと言えます。

駅ナカを活用した催事販売

新しい生活様式が根付く中、出歩くことが減った人も少なくないでしょう。その中で、「なぜ外出する人が大幅に減っている時代に、駅ナカでビジネスをするの?」という疑問を持つ人もいるかと思います。

テレワークが普及した現在においても、通勤を要する仕事や学校への通学というのはまだ相当数あります。例えば、駅ナカという立地は、通勤・通学という明確な意図があって、必ず通過するポイントです。

忙しいサラリーマンの方であれば、通勤時に職場・取引先に、駅ナカの売店の定番ではなく、いつもと違った珍しい物を買って持っていきたい、帰宅時に、家族へのちょっと変わったお土産を買って帰ってあげたいが、急ぐ必要もあるという状況で、駅ナカの催事店舗で、期間限定の商品を買ったという経験をお持ちの方もおられると思います。

催事販売のフランチャイズ事業者の中には、全国各地の様々な名店とコラボを行い、「本当はその土地に行けないと買えない物が、駅ナカで気軽に買える」という体制を作っている会社もあります。

また、各種グルメサイトで上位を獲得する店舗とのコラボや、販売時の工夫(積極的な声出し・賑わいの創出・スタッフを増員する時間帯の工夫)など、移動店舗物販ならではのノウハウを、全面的に加盟店に提供しているところも素晴らしいと言えます。

現在は、どうしても目線が無店舗・不特定多数との接触が少ないビジネスに目が行きがちですが、一般世間が向く方向とは逆張りのビジネスを行うというのも、一つの考えと言えます。

キャンプが注目を集める時代の、出張バーベキュー

キャンプが注目を集める時代の、出張バーベキュー

著名人がキャンプの動画を動画サイトにアップするなど、キャンプ・ソロキャンプが現在注目を集めています。

キャンプという特性上、屋外で密になることもなく、また抵抗感なく複数人で集まることもできるため、時代の要請にも合致しています。

しかし、キャンプで大変なことは、食材の準備です。キャンプで食事となると、バーベキューというのが定番ですが、バーベキューを行うだけでも、

  • ・食材の買い出し
  • ・炭・燃料や各種道具・お皿の準備
  • ・片付け・ゴミ出し
  • ・テーブル・イス・その他の用意

などは、かなり時間がかかり、煩雑なプロセスです。

そんな中、「出張バーベキュー」という形で、あらゆる手間を省いてくれるサービスがあります。

キャンプ以外でも、バーベキューを行いたい場合は、窓口に電話して、当日現金でお金を支払うだけで、

  • ・食材の選定・調達
  • ・机・イス・各種資材の設営・着火
  • ・回収・片付け・その後の清掃

上記のプロセスを、全て肩代わりしてくれます。

また、アウトドア人気・キャンプ人気を受けて、近年バーベキュー代行の会社は増えてきていますが、フランチャイズ本部によっては20年以上、安定して運営している事業者も存在します。

ビジネスにおける定石の一つに「お客様の手間を省く」というポイントがありますが、てぶらバーベキューは、まさに、「手間を省き、純粋にバーベキューとコミュニケーションを楽しんでもらう」という点で、優れていると言えます。

また、バーベキュー代行の隠れた社会貢献要素として、「ゴミを出さない、周辺をきれいにする」という点があります。

個人や友人同士のバーベキューだと、どうしても片付けがなおざりになってしまい、河川敷やキャンプ場にはゴミが・・・、というケースもありますが、バーベキュー代行サービスであれば、きちんと後片付けも行うことにより、河川敷・キャンプ場のクリーンさを保つ事ができます。

このように、フランチャイズビジネスでも「意外な手法に目をつけ、ビジネスとして成立させ、再現性のある形でフランチャイズ事業としてパッケージングした」というものも出てきていますので、いろいろと探してみると面白いと言えます。

住宅・家具のリペアビジネス

住宅・家具のリペアビジネスは、隠れたニーズがあります。例えば、人間、年を重ねれば重ねるほど、これまで使ってきた物に対する愛着が湧くという話を時々聞きます。

年配の方とお話をしても、「なぜこれだけ年期の入った家具を使われているんですか」「なぜこれだけ年期が入ったお宅なのに、リフォームをされないのですか」と問いかけると、多くの方が、「使い慣れているから、今のままがいい」と言われるのです。

社会人の方がご両親の実家に行かれると、壊れかけている家具や、痛んだ家の箇所を指摘しても、大抵の場合「いや、このままでいい」という返答を受けるかと思います。

現役で働いている世代には、少し理解しにくいところですが、高齢になればなるほど(もちろん、個人差はあります)、少しの変化があるだけで使いにくい、違和感を感じるというのは、年配の方にとって珍しくないことだそうです。

典型的な例では、自宅をバリアフリーにしようと提案しても「使い慣れている今のつくりがいい」と言われたり、年期の入った冷蔵庫を買えようとすると、「冷蔵と冷凍の位置が違うから嫌だ」と言われる、イスなどの家具を換えようとすると、「この慣れた座りごごちがいい」と言われるなど、現役世代からするとピンとこない言われ方をすることがあります。

ただ、高齢世代は物不足の時代に育ち、物を大切にすると言うことに、今でも強いこだわりを持っている方が少なくありません。

そこで求められるのが、現状の使い勝手を変えず住宅や家具のリペアを行うサービスです。

もちろん、直接的には個人宅の住居・家具が修理対象になりますが、他にも工務店・賃貸管理会社・デベロッパーなど、対個人だけでなく、対法人・個人事業主など不動産菅家系の事業者全般も幅広いターゲットになります。

例えば、賃貸住宅だと、前の借主が出て行った際に、住居の柱に大きな傷をつけたとします。

この柱の傷の部分が、容易に取り替え可能な物であれば良いですが、全体を取り替える必要があるケースだと、修復費用は莫大になります。

さらに賃貸物件であれば、元の借主から「なんで敷金を全て返さない上に、高額な修理費を請求するのだ」と大きなクレームに発展する恐れがあります。

ですが、そのままにしておくと次の入居希望者が内見の際に「やめておこう・・・」と思われたり、賃料の減額交渉の材料にされる恐れもあります。

そのため、現状に手を加えることなく、そのまま修復できるサービスというのは、借主・オーナー・不動産事業者・フランチャイズ事業者にとって、一番ベターな解決策となり得るのです。

加えて、修理ですので技術は必要ですが、修理という業務の特性上、仕入れ・在庫というのが極めて少ないため、フランチャイズ本部によっては95%の粗利率を打ち出している会社もあります。

また、働く時間が自由に決められると言うこともメリットの一つです。

子どもの世話や介護、その他様々な理由で、朝から夕方まで毎日稼働することが難しいという人でも、物によっては持ち帰ったり、顧客の帰宅時である夜間の訪問修理を行うことにより、早朝や夜などの時間を仕事に使い、昼は別の用事をすることも可能です。

また、職人的作業が要されるビジネスであるため、研修をしっかりと行います。きちんと、研修は厳格(プロの目から見て適正と言えるレベルを求められる)ということも書いてあり、単に「儲かります」ばかりをアピールしているより、信頼が置けます。

その過程で、同期、つまりフランチャイズ仲間とつながりをつくり、様々なことを相談し合ったり、情報共有ができるというのもメリットです。

オンラインを積極活用した個別学習・プログラミング学習

オンラインを積極活用した個別学習・プログラミング学習

通常のオンライン講座に加え、有名企業と共同開発したプログラミング学習講座を設けるフランチャイズもあります。

通常のオンライン講座主体の塾、プログラミングを単体で教える塾というのは、比較的よく見かけますが、両方を取り扱っている塾というのはさほど多く見かけません。

2020年度から、学校のカリキュラムでプログラミングが必修とされるようになりました。

プログラミングを学ぶのは、プログラムを作ることも目的の一つですが、「指示を与え、その通りに動かすというロジックを学ぶ」というのも重要なポイントです。

プログラミングは、指示のプロセスに一つでも間違いがあると、正常に動きません。子どもがパソコン・タブレット・その他機材などで、「プログラムが動く仕組み」を実感を持って学ぶということは、論理的思考力をつけるきっかけにもなりますし、社会に出てからも様々な仕組みを「自動化できないか?」という視点を持って見ることができるようになります。

表計算ソフトのマクロや、スマートフォンの自動実行プログラムなども、プログラミングの仕組みを早い時期に体感することで、抵抗なく使いこなすことができます。

なぜコンピュータは動くのか、という仕組みを、単なる知識として机上で学ぶのか、実際にプログラムを作り、「この指示を与えるとこうなる、1カ所でも間違った指示を与えると、全体がきちんと動作しない」ということを実作業で体感するかでは、プログラミングに対する認識も異なってきます。

また、プログラミングの目的は、「いかに省力化・効率化された指示で目的を達成するか」という点にあるため、この考えを勉強や仕事にも応用することで、「いかに最小限度の労力で最大限の効果を挙げるか」、「どのようにして勉強や業務を効率するか」という工夫もできるようになることが見込めます。

プログラミングの概念を学生のうちから身につけておくことは、非常に役にたちます。

ただ、プログラミングの教育の場合、一カ所の指示間違いでも、教室などですぐ聞ける状況であれば、講師などが見てすぐに直してもらうことができますが、通信教育やWebなどのオンライン教育だと、どうしても講師が直接プログラムや命令を画面ですぐに見ることができません。

そのため、動かない点があると作業が中断しますので、プログラミング学習においては、オンラインよりも、講師・チューターによる指導や、オンライン+チューターの指導のような形で、「すぐそばに間違いに気づいてくれる人がいる」ことが重要と言えます。

このような意味で、教育のオンライン化が進む現在でも、「オンライン+教室」のハイブリッド型というのは意義があるといえます。

また、現在プログラミング言語を知らなくても、Webプログラムなどが作れる「ノーコード」という仕組みが使われるようになっていますが、これもプログラミングが動く構造を全く知らずに取り組むのと、プログラムの動く仕組みを知った上で取り組むのとでは、理解の早さや活用に対する発想など、様々な部分で「既にプログラミングを学んでいる方」がアドバンテージがあります。

このように、通常の学習カリキュラム以外に、プログラミングの概念を学ぶと言うことは、他の科目の学習にもプラスになります。

プログラムをロボットやタブレット、パソコンで動かすという経験を得ることで、パソコンやタブレットをゲーム以外の事で利用するのに抵抗がなくなることで、「わからないことがあれば検索して調べる」ということも自然とできるようになります。

また、子どもを育てる親の立場になって考えると、下記のような考えもできます。

通常の学習教室とプログラミング教室の両方に通うことは、どうしても2カ所の往来が必要になり、非効率的です。

一つの教室で、義務教育から大学受験までのカリキュラムが学べ、加えてプログラミングも学べるとなると、非常に効率的で、2カ所の教室に行くよりも費用負担が軽くなる可能性が高いです。

また、講師などスタッフの側としても、学生のことを様々な点で理解しているため、「この子の強みは何か」という点を、学習・語学・プログラミングなど複合的な観点から見つけることができます。

このように、通常の学習塾とプログラミングが一つの教室で受けられるというのは、通常の学習塾と違った大きな強みと言えます。

儲かるフランチャイズのポイント

儲かるフランチャイズのポイント

ここまでは、着目点の面白い、儲かりそうなフランチャイズに関して紹介してきました。

では、具体的にどのようなフランチャイズが儲かる可能性が高いか、加盟者側がフランチャイズを活用してどのように利益を出していくかという、儲かるフランチャイズを検討する上でのポイントをまとめます。

儲かるフランチャイズのポイント4選

儲かるフランチャイズのポイント4選

・本部のサポート体制がしっかりしている
説明会の際に、どんな質問に対しても正面から答えてくれるということは重要です。

加えて、既に開業しているオーナーに、直接話を聞くなどして、本部のサポート体制を確認する事、契約前に契約にかかる重要事項を確認した際に、わかりやすく説明してくれることも大切です。

また、本部で利益シミュレーションを提示するケースも多いですが、ぜひ前提を確認すると共に、既に開業したフランチャイズではどのような実績があるのか、成功したオーナーや失敗したオーナーの事例も相談すると良いです。

サポート体制がしっかりしているフランチャイズであれば、きちんと回答してくれる可能性が高いです。

・純粋に知名度が高いこと
フランチャイズの強みは、知名度の高いブランドをそのまま借り受けられることです。

それゆえに、知名度が高くないブランド、広告宣伝に熱心でないブランドであっては、ビジネスの仕組みがきちんとしていないと、フランチャイズに加盟しブランドを借り受けるメリットは薄れます。シンプルに、知名度が高いかという点に関しても考えることが望ましいです。

・ノウハウが再現性のある形で確立されている
フランチャイズの肝は、ブランドに加え、経営手法・ノウハウが「再現性のある形」で確立されていることです。

いくら本部が良いノウハウを持っていても、加盟店がそのノウハウを活かせなくては意味がありません。確認する方法として、少しハードルが高いかもしれませんが、直営店とフランチャイズ店を両方訪問、フランチャイズ店舗でも直営店と遜色ない運営がされているかを確認したり、こちらもフランチャイズ店舗のオーナーに確認し、「ノウハウがきちんと提供されているか」「本部のサポートはしっかりしているか」を確認する事が重要です。

・本部が信頼できること
やはり、フランチャイズは本部と加盟店の二人三脚という側面があります。そのため、本部がしっかりしていないと、フランチャイズ側もいざという時に判断に迷ってしまいます。

様々な意味で本部が信頼できるかは、重要なポイントと言えます。多くのケースでは、本部が事業シミュレーションを出すと思いますが、シミュレーションの根拠がきちんと説明され、また納得できるものであるかというのも重要です。

シミュレーションの根拠があまりにも楽観的・理想的でないか、「儲かるフランチャイズ」を標榜するフランチャイズこそ、厳密な視点で見る必要があります。

また、シミュレーションはあくまで机上における計算ですので、収益シミュレーションの通りに行かなかったとしても、本部が責任を取ってくれるわけではありません。

そのため、加盟検討をする場合は、シミュレーションを厳しく精査したり、第三者の客観的な意見をもらうことも重要です。

また、シミュレーションの下など目立たない部分や、小さな文字で書いてある事項に、重要な前提や事項がさらりとかかれていることもありますので、シミュレーションは隅から隅まで細かく目を通すと共に、「あくまでこれは最適な場合の仮定である」という視点を持つことが要されます。

「儲かる」を過度に強調する場合は引いて考える

確かに、どのような事業であっても、儲かることは重要ですし、多くの人はサラリーマンや既存の事業より儲けたい、利益を出したいからフランチャイズを検討するかと思います。

しかし、あまりにも「儲かる」を前面に打ち出し、加盟店側に不利益な点をぼかしたり、契約を急かしたりする場合は、一歩引いて考えることも必要です。

もしかすると、この事業で儲かるのは、フランチャイズと本部双方ではなく、「本部だけではないか」という客観的・批判的な目線も持って考える必要があります。

説明会やセミナー・オンライン面談だと、終了後は特に気持ちが盛り上がっているので、本部側は魅力的なプランや、即決に対するインセンティブを出すことで契約の即決を求めてくるかもしれません。

そんな中でも、その場で決めるのではなく、きちんと日にちをおき、信頼できる第三者・専門家・先輩経営者などから直接ヒアリングを行うことにより、「冷静に考える」ことは欠かせません。

フランチャイズは、事業の契約書に署名・捺印をすると後戻りはできません。どんな契約であっても、公序良俗に反しない限りは、「事業者同士の取り決めですよね」という形で、全てが契約書に基づき進んでいきます。

こんなはずじゃなかった、とならないように、法定の開示事項の説明書や契約書は熟読する必要があります。特にオンライン化が進んでいる現在では、PDFやサイトの表示などの電子文書は要注意です。

多くの人が体感されていると思いますが、ネットに表示される契約文書では、契約書を読まないか、流し読みする人が大半かと思います。やはり、電子画面と紙では、読み方が違ってくるのです。極力印刷し、紙で一字一句を読み進め、引っかかる点はないかを精査していく必要があります。

まとめ

フランチャイズを検討する上では、様々な要素を調査した上で、加盟を決断する必要があります。時流に合っているかも重要な要素ですし、フランチャイズ本部のサポートがしっかりしているか、フランチャイズ本部が真摯に加盟店の発展に向き合っているか、既に加盟したフランチャイズ店舗が事業としてきちんと継続するかなどを、加盟検討者自身が確かめる必要があります。

フランチャイズ契約は、最終的には自身の責任になります。本部が「儲かるビジネスです」と強く訴求する場合は、その根拠はなぜなのか、他の先輩経営者がきちんと成功し、儲けているのかをきちんと確認し、加盟することを心がけるのが重要です。