メガフランチャイジーとは

メガフランチャイジーとは、1つのフランチャイザー(本部)に加盟して複数の店舗を経営していたり、いくつかの異なったフランチャイザーに加盟して複数の店舗を経営していて、一般的に2桁以上の店舗数を持ち、億単位で年商がある大規模なフランチャイジー(フランチャイズ加盟者、オーナー)のことを指します。

中小企業診断士としてフランチャイズ事業に関わっているとある研究会では、メガフランチャイジーを「30店舗以上展開、或いはフランチャイズでの売上額20億円以上の企業」と定義しているようです。

もとは通常のフランチャイズだったのが、一つの事業が成功すると、次の異業種のチェーンを検討し加盟していった結果として、複数チェーンの加盟店に育っていったという例がありますが、最近では結果としてではなくメガフランチャイジーになることを目的(事業の柱)としている企業も少なくありません。

また、メガフランチャイジーのメリットとして、フランチャイズとして成功しているブランド力のあるビジネスモデルを取り入れていくだけでなく、異業種の複数の店舗を経営することで特定業種による経営リスクが分散され、相乗効果も期待できるということもあげられます。

フランチャイズの歴史としては、同一業種業態のフランチャイズに複数加盟することは、契約上困難といえます。競合へのノウハウ流出を恐れる本部は、当然にそれを禁止するでしょう。しかしながら、禁止する法律もないので原則自由で、特に決まった本部の数や、上限等はありません。

つまり、フランチャイズ本部が競合へのノウハウの流出を恐れることはない業種業態が異なる複数のフランチャイズ本部に同一企業が加盟することはそれほど難しいことではないのです。むしろ、加盟店としてのノウハウをたとえ業種業態が違っていたとしても活かしていくことができますから、メガフランチャイジーへの道を目指す企業にとっては異業種でのフランチャイズ経営必然であるとも言えます。

メガフランチャイジー企業は、あまり運営ノウハウが蓄積されていない規模の小さなフランチャイズ本部よりも、よほどフランチャイズの知識やノウハウに長けてしまうこともあります。その結果、そして最終的には自分自身がフランチャイズ本部になってしまったという例もあるほどです。

多くの異業種チェーンに加盟して新規事業を展開していった結果、様々なノウハウと同時にFC本部を運営できるだけの人材が育っていったのが大きな原因であると思われます。