フランチャイズオーナーなら利用したいお金管理のサービス8選

フランチャイズオーナーになって事業を始めると、事業にかかるお金の管理が重要になります。日々の売上げや経費などの収支を記録し、常に最新の資産額や預金残高を把握する必要がありますが、このお金の管理を手作業で行うと、時間や労力など大きな負担がかかります。そこで、様々なサービスを活用して、お金の管理をより楽に行うのが賢い方法です。

今回の記事では、フランチャイズのオーナーさん向けに、お金管理のおすすめサービスを紹介しています。フランチャイズオーナーの方は、ぜひ参考にしてください。

フランチャイズの仕組み

フランチャイズの仕組み

フランチャイズ(FC)とは、ビジネスモデルの一つです。提供者側であるフランチャイズ本部(フランチャイザー)は、商号・商標の使用許可や経営のノウハウなどを提供します。加盟者(フランチャイジー)は加盟金とロイヤリティを支払うことで、ノウハウなどを受ける権利を得られる仕組みです。

フランチャイザーは多店舗展開しつつ加盟金やロイヤリティを得て、フランチャイジーはノウハウなどを受ける権利を得られるWin-Winのビジネスモデルです。

フランチャイズオーナーになるメリット

フランチャイズオーナーになるメリット

フランチャイズオーナーになるメリットは下記の通りです。

  • ・業態を考える必要がない
  • ・経験のない業種でも成功しやすい
  • ・ブランド力を活かして集客ができる
  • ・資金が少額でも開業できる
  • ・本部が商品開発をしてくれる

それぞれ具体的に見ていきましょう。

業態を考える必要がない

フランチャイズオーナーになれば業態を考える必要はありません。業態を考える必要がないというのは、「メニューを決めること」「レイアウトをどうするか」などを自身で考える必要がないのが特徴です。

また、売上のシミュレーションもフランチャイザーが行っているため、売上の予測もある程度つきます。独立開業した場合と比較して、手間を大きくはぶくことができるのがフランチャイズオーナーになるメリットの一つです。

経験のない業種でもチャンレンジしやすい

フランチャイズは「経験のない業種」でも成功できるノウハウを提供してもらえます。フランチャイザーは、未経験者でも成功できるノウハウを有しているためです。そのため、経験のない業種だからといって諦める必要はなく、自身がやりたいことに挑戦できる環境が整っています。

「自分で事業を起こしたい」「夢に向かって独立したい」などと考えていても、失敗をおそれて行動できない人も少なくないでしょう。フランチャイズでは業種の専門知識やノウハウがそろっているため、未経験の業種でもチャレンジしやすいのが特徴です。

ブランド力を活かして集客ができる

フランチャイザーのブランド力を活かすことができるため、自身でブランディングを行う必要がありません。個人店であれば、お店を出してすぐにお客様がすぐにお店の存在を認知することは少ないでしょう。しかし、フランチャイズに加盟すれば、開店してすぐにフランチャイザーの看板を出せます。

有名店であれば、ある程度は認知されていると考えられるため、ブランド力を活かしてすぐに集客ができます。自力でブランドを確立するのも容易ではないため、始めからフランチャイザーのブランドを活かして事業をスタートできるのは、大きなメリットでしょう。

資金が少額でも開業できる

フランチャイズは、自力で開業する場合に比べて「少額から開業できる」メリットもあります。フランチャイザーが開発した商品・サービスを使えるため、開発費用がかかりません。

また、商品やサービスのPRをフランチャイザーが大規模に行ってくれるケースも少なくないため、広告費も少額で済みます。「独立したいけど開業資金が足りない」と考えている方には、フランチャイズオーナーになるメリットは大きいと言えます。

本部が商品開発をしてくれる

飲食業や小売業ではお客様に飽きられないように、新商品の開発に力を入れる必要があります。自身でお客様に満足してもらえる商品開発を行うことは容易ではありません。

しかし、フランチャイズであればフランチャイザーが商品開発を行ってくれるため、自身で商品開発する必要がありません。フランチャイズに加盟することで、新商品開発まで手がけてもらえるのは、手間を大きく省けます。

フランチャイズオーナーになるデメリット

フランチャイズオーナーになるデメリット

フランチャイズオーナーになるデメリットは下記の通りです。

  • ・加盟金とロイヤリティがかかる
  • ・経営の自由度が低い
  • ・風評被害のリスクが高い

それぞれ具体的に見ていきましょう。

加盟金とロイヤリティがかかる

フランチャイズオーナーになるためには、「加盟金」「ロイヤリティ」をフランチャイザーに支払わないといけません。ロイヤリティの支払いは、フランチャイズに加盟している間は支払い続ける義務があります。大半のフランチャイズでは「売上比率〇%」という形の支払い形態を採用していますが、なかには月額固定形態のフランチャイズもあります。

そのため、自身が想定していた利益が出なくても、ロイヤリティの支払いは義務で発生するため注意が必要です。赤字経営を防ぐために、フランチャイズオーナーになる前から手元に残る資金を計算することが大切です。

経営の自由度が低い

フランチャイズは経営の自由度が低いです。フランチャイザーが提供するノウハウやマニュアルに従って経営を行う必要があるからです。例えば、新しいメニューやサービスを提案しても、フランチャイザーがNGを出す可能性があります。

自身が「どうしてもやりたい」と強い熱意があっても、フランチャイザーがOKを出してくれないとお客様に提供することはできません。そのため、フランチャイズで経営を行うのは、何かと不自由を感じる可能性があります。

風評被害のリスクが高い

フランチャイズをすると、風評被害に遭うリスクが高いです。自身が経営しているお店が悪いことをしなくても、他店が起こした不祥事が原因で評判が下がるおそれがあります。

例えば、最近では従業員がSNSを使って悪ふざけをし、お店のイメージを損なう失態を犯すニュースも耳にします。そのため、自身のお店はなにも悪いことをしていないのに、他店の不祥事のせいで評判を損なうリスクがあることが、フランチャイズオーナーになるデメリットです。

フランチャイズオーナーに向いている人

フランチャイズオーナーに向いている人

ここでは、フランチャイズオーナーに向いている人について解説します。フランチャイズオーナーに向いている人は下記の通りです。

  • ・独立する資金が足りない
  • ・すぐにでも独立したい
  • ・集客に自信がない
  • ・挑戦したい未経験の業界がある
  • ・フランチャイザーの提供するノウハウを順守できる

すぐに独立したくても資金が足りない人や集客に自信がない人は、フランチャイズのメリットを最大限に活かせる可能性があります。また、フランチャイザーの提供するノウハウを順守できる実直さをもつ人は、フランチャイズで成功できる要素をもっているといえるでしょう。

せっかく成功するノウハウを提供されても守れないなら、始めから自力で独立したほうがよいと考えられるからです。上記の要素を考慮して、フランチャイズを始めるかを検討してみてください。

フランチャイズを開業するための5つの手順

フランチャイズを開業するための5つの手順

フランチャイズを開業するための手順は下記の通りです。

  1.  フランチャイズを始める業界を決める
  2.  加盟するフランチャイズチェーンを決める
  3.  契約を結ぶ
  4.  開業準備を行う
  5.  オープン

それぞれ具体的に見ていきましょう。

フランチャイズを始める業界を決める

まず、フランチャイズを始める業界を決めます。フランチャイズは、自身に一番合った業界を選ぶようにしましょう。自身に合った業界を決めるために重要なことは、なるべく多くの要素や価値観から判断することです。

「飲食業界で働くのが好き」とか「コンビニ経営に興味がある」という気持ちも考慮することは大切です。しかし、フランチャイズを成功させるためには、自身の価値観だけで決めるのは十分ではありません。

フランチャイズを始める業界を決めるうえで大切な基準は下記の通りです。

  • ・ビジョンに共感できるか
  • ・自身が望む働き方やライフスタイルに合致しているか
  • ・今後も成長し続けそうな業界か
  • ・必要資金が足りているか

などが挙げられます。

「好きだからやりたい」とか「面白そうだからやりたい」などの感情的な基準以外も考慮して決めましょう。

参加するフランチャイズチェーンを決める

次に、参加するフランチャイズチェーンを決めます。しかし、判断基準が多くて何を基準に決めればよいか難しく感じる方も多いでしょう。参加するフランチャイズチェーンを決める際のおもな基準は下記の通りです。

  • ・業界でトップレベルの知名度があるか
  • ・加盟後のサポートが充実しているか
  • ・フランチャイズオーナーが多いか

先ほど、フランチャイズを始める業界の決め方で価値観などについて説明しましたが、フランチャイズを始める以上はビジネスをやるわけです。そのため、「このフランチャイズに加盟して成功できるか」という視点で決めることも大切です。

具体的には、参加を検討しているフランチャイズの知名度による集客力や、サポート体制が整っているかなどの成功要因も考慮して決める必要があります。加盟するフランチャイズチェーン次第で成功を大きく左右するため、業界選びや加盟するフランチャイズチェーンは慎重に決めましょう。

契約を結ぶ

参加するフランチャイズチェーンが決まれば契約を結びます。契約に関してはフランチャイザーによって異なるため、ご自身にどのような義務や責任が発生するかを理解したうえで契約を結ぶことが大切です。理解していないのに契約し、「こんなはずじゃなかった」とあとから後悔することがないようにしましょう。

開業準備を行う

契約を結べば開業準備を行います。といっても、開業準備に関してもフランチャイザーの開業ノウハウに沿って開業準備するだけですから、難しいことはありません。フランチャイザーから提供されたノウハウを守り、開業準備を進めていきます。

オープン

開業準備が済めば、いよいよフランチャイズチェーンのオープンです。オープン直後はお客様の注目度も高いため、積極的にPR活動を行うのも効果的です。例えば、SNSでの告知や、オープニングイベントを行うなどが考えられます。オープンしてからすぐに経営を軌道に乗せられるように、オープン直後からPR活動をしていくとよいでしょう。

なお、フランチャイズで成功するためには、加盟するフランチャイズ選びが重要です。フランチャイザーによって経営ノウハウも異なり、サポート体制にも差があります。

もちろん、成功するためにはオーナーの努力が必要ですが、選んだ業界やフランチャイザーで失敗すると、努力だけでは挽回できないおそれもあります。そのため、「稼げそう」とか「有名だから」といった安易な理由だけで選ぶのはなく、サポートが充実しているかも契約前にチェックするようにしましょう。

フランチャイズオーナーにおすすめのレジシステム2選

フランチャイズオーナーにおすすめのレジシステム2選

レジシステムは、店舗での支払清算時に迅速に対応するためのシステムです。レジシステムを導入すると、当然のことですが請求の間違いが少なくなるほか、飲食店などで、昼時に客が混んでいる場合などは、迅速な清算が必須となるため、スピーディーに対応することができます。

さらに、売上げの集計作業も簡単になります。手作業で集計を出さなくても、どの商品がいくら売れたのか、購入者数は何人だったのか、平均客単価はいくらになるかなどの集計を簡単に求めることができます。

では、フランチャイズオーナーにおすすめのレジシステムを見ていきましょう。

Airレジ

Airレジ

Airレジは、レジの基本機能に加え、売上管理や分析など様々な機能を持つレジシステムであり、以下のポイントが特徴的です。

①シンプルで使いやすい

あらかじめ商品に単価を設定しておくことにより、会計の際は、商品パネルをタッチするだけで、金額を入力する必要がありません。また、商品ごとに税率の設定もできるため、複数の税率でも迅速に会計処理が可能です。

②売上げ集計・分析が容易

日々の売上げが自動的に集計でき、同時に様々な分析を行うことが可能です。パソコンを使ってCSVデータをダウンロードし、表計算ソフトによって多様なクロス集計や分析を行うことができます。

③会計ソフトと連携が可能

会計ソフトと連携することにより、Airレジの売上データを自動的に会計ソフトと連携させ、入力の手間を削減することができます。

・Airレジ導入の費用

①レジ機能およびサポート利用 無料
②専用機器 iPad、レシートプリンター、インターネット環境を用意する必要があります。

スマレジ

スマレジ

スマレジは、レジの基本機能に加え、売上管理や分析など様々な機能を持つレジシステムです。スマレジの特徴は、次の通りです。

①売上集計・分析ができるレジ機能

スマレジもAirレジと同様、基本的なレジ機能に加え、売上集計や分析が容易にできる仕様になっています。

②キャッシュレス決済にも対応できる

スマレジは、電子マネー、クレジットカード、QRコードなどのキャッシュレス決済に一括対応が可能です。

③複数店舗管理に対応できる

複数店舗を一括して管理できる機能があり、利用者ごとに閲覧権限の設定も可能です。

・スマレジ導入の費用

①スタンダード 基本的なレジ機能を使えるプランで無料
②プレミアム 複数店舗で利用できるプランで、1店舗につき月額5,500円
③プレミアムプラス~リテールビジネス 利用できる機能に応じて、1店舗につき月額8,800~15,400円

フランチャイズオーナーにおすすめの電子マネー決済システム2選

フランチャイズオーナーにおすすめの電子マネー決済システム2選

電子マネー決済システムは、現金に代えて電子マネーで決済する方法です。フランチャイズオーナーが電子マネー決済を導入するメリットは、消費者のニーズに応えることができる点です。

最近は、電子マネーで決済するとポイントが貰える、現金を持ち歩かなくて安全といった理由から、現金を使わず電子マネーで決済する消費者が増えているため、高まる消費者のニーズに応えることができます。また、電子マネー決済では釣銭を受け渡す必要がないため、手間が少なく、計算間違いなども基本的に起こらない点も大きなメリットです。

それでは、フランチャイズオーナーにおすすめの電子マネー決済システムを確認してみましょう。

PayPay

PayPay

PayPayは、PayPay(株)が提供する電子マネー決済システムです。PayPayの特徴は、次の通りです。

①使い方が簡単

店頭では、消費者がスマホで店のQRコードを読み取り、支払金額を入力するだけで決済ができます。使い方が非常に簡単であるため、店、消費者共に負担感がありません。

②便利

PayPayは、手が塞がっていても財布や小銭を取り出す必要がなく、スマホさえあれば片手で支払いができて便利です。また、商品代金の支払いだけでなく、公共料金・税金の支払いやお祝いを送ることもできます。

③ユーザーが増えている

PayPayは、操作性の容易さや便利さなどから利用者が増えており、登録ユーザー数は5,300万人に達しています。

・PayPay導入に要する費用

①導入費用 PayPay決済システムの導入費用は無料です
②専用端末費用 「スキャン払い(客が店のQRコードを読み取る方式)」の場合は、店に専用のQRコードを設置するだけのため、無料
「バーコード払い(店が客の提示するバーコードを読み取る方式)」の場合、バーコードを読み取るための端末機の導入が必要

ApplePay

ApplePay

ApplePayは、アップルユーザー向けに用意された電子マネー決済システムです。ApplePayは、専用のアプリをダウンロードする必要がなく、iPhone、iPad、Mac、AppleWatchに内蔵されているため、登録も不要です。また、SuicaやPASMOも追加できるため、交通機関も便利に利用できます。

なお、店舗にApplePayを導入するには複数の方法がありますが、「楽天ペイ」「Airペイ」「QUICPay」のいずれかを導入するとApplePayに対応することができます。また、先行してSuica決済だけを導入することも可能です。

おすすめの家計簿システム2選

おすすめの家計簿システム2選

次は、おすすめの家計簿システムを紹介します。家計簿システムは、家庭における家計簿を事業に応用できるようにしたものであり、フランチャイズオーナーが家計簿システムを導入するメリットは、以下の通りです。

①小規模事業で収支管理を図ることができる

個人で小規模なフランチャイズ事業を行う場合、本格的な会計システムを導入する代わりに、家計簿アプリで収支管理をやってみようとするケースです。

現在の家計簿アプリは、複数の金融機関の口座状況を把握できる、クレジットカードの残高を確認できる、領収書を撮影した画像を取り込んで支出に反映してくれるなど、優れた機能をもつものが多くあります。そのため、小規模事業であれば、家計簿アプリである程度の収支管理ができてしまいます。

②事業資金と家計の管理を区別できる

個人事業としてフランチャイズオーナーをやっている場合に、よくありがちなのが、事業資金と家計のお金の区別が甘くなってしまうことです。銀行口座などは事業と家計で明確に分けておかないと、両者が区別できなくなる危険性があります。また、銀行口座を分けていたとしても、急に必要な出費が生じたために、片方の資金を一時借用してしまうなどをしてしまうと、事業資金と家計の別管理ができなくなってしまいます。

このような場合、家計簿システムを導入すると、事業資金と家計を区別して管理しやすくなります。

マネーフォワード

マネーフォワード

マネーフォワードはマネーフォワード社が提供する家計簿アプリであり、特徴は次の通りです。

①日々のお金の出入りを管理できる

給与など収入があった銀行口座や電子マネー、クレジットカードなどの支出を確認することができます。現金支出も、レシート撮影により入力することができます。これにより、日々のお金の出入りを把握することが可能になります。

②銀行やカード残高を管理できる

複数の銀行口座の残高やクレジットカードの利用額などを把握することができます。これにより、現時点における資産状況を確認することが可能になります。

③月の支出合計額や用途を把握できる

日々の支出を食費、光熱費など用途別に自動分類します。これにより、どのような用途にいくらお金を使っているか、今月はあといくら使えるかなどを把握することができます。

・マネーフォワードの利用料金

①基本機能 無料
②プレミアサービス付き 基本機能に比べ、1年以上前のデータを閲覧できる、連携金融機関数の制限がない、連携先データの最新情報を閲覧できるなどの特典付き。月額500円、年額5,300円

Zaim

Zaim

Zaimは、Zaim社が提供する家計簿アプリであり、特徴は次の通りです。

①画像から品名・金額を読み取ることができる

スマホのカメラで領収書やレシートを撮影するだけで、品名や金額を自動読取りし、反映することができます。

②金融機関・カードを連携するだけで自動的に家計簿が作成できる

金融機関の口座やクレジットカードを連携すれば、複数の口座残高を確認することができ、入出金の明細を自動的に家計簿に記録します。

③紙に印刷できる

家計簿の記録は、紙に印刷できます。データで管理するのは不安だから紙で保存したい、という人におすすめです。

Zaimの利用料金は、次の通りです。

①基本機能 無料
②プレミア会員 プレミア会員は、連携先データの最新情報を閲覧できるなどの特典があります。月プラン月額440~480円、年プラン年額4,378~4,800円

おすすめの会計システム2選

おすすめの会計システム2選

会計システムは、日々の記帳、仕訳、決算書・申告書作成などの機能を持つ会計ソフト・アプリケーションです。自分で日々の経理作業を行おうとしても、会計や簿記の知識に乏しいため、何をどうやったらよいかわからないという場合があります。

多くの会計システムでは、読み込んだデータに基づき自動的に仕訳でき、また、画面の案内どおりに入力することにより会計帳票や決算書などを作成することができます。そのため、会計・簿記の知識や作業方法をよく知らない人は、会計システムを導入することに大きなメリットがあります。

また、会計・簿記の知識があっても、日々の仕事の合間に、手作業で経理事務を行うのは手間がかかります。このため、経理作業の省力化を図る目的で会計システムを導入する例が多くみられます。最近の会計システムは、経理事務の自動化・省力化が図られているため、手作業で行うのに比べてはるかに正確・迅速な作業が可能になるほか、日々の経理作業で入力したデータを基に、確定申告書を作ることができます。

それでは、フランチャイズオーナーにおすすめの会計システムを見ていきましょう。

MJSかんたんクラウド

MJSかんたんクラウド

MJSかんたんクラウドは、(株)ミロク情報サービスが提供するクラウド会計システムであり、特徴は次の通りです。

①簡単に入力できる

簿記の知識がなくても、取引内容を一覧から選択して金額を入れるだけで、仕訳ができます。嬉しいことに、入力内容は、自動的に複式簿記に変換され、関係書類を作ることが可能となっています。

②各種データから自動的に仕訳を作成できる

金融機関やクレジットカードの取引データ、レシートの画像データを読み取って、自動的に仕訳を作成することができます。

③自動でバージョンアップする

システムは自動的にバージョンアップするため、税制改正などに対応できます。

④どこでも利用できる

クラウドサービスのため、ネットへの接続環境さえあれば、どこにいても利用ができます(パソコンへのインストールなどは不要)。

⑤多様な業種に対応できる

MJSかんたんクラウドは、建設、医療、飲食、小売、サービス、卸売など多様な業種の科目体系に対応しています。

⑥様々な申告・帳票作成ができる

MJSかんたんクラウドにより、所得税確定申告書、個人消費税申告書、個人青色申告決算書、白色収支内訳書などを作成することができます。作成できる帳票には、日計表、仕訳日記帳などの日次・月次集計表、財務報告書、残高一覧表などの月次管理表、銀行管理表、得意先管理表などの共通補助管理表等があります。

MJSかんたんクラウドは、扱いやすいシステムである反面、機能的には本格的な会計システムであるといえます。

MJSかんたんクラウドの利用料金は、次の通りです。

①ベーシック 月額プラン月額1,800円、年額プラン年額18,000円
②プラス ベーシックより出力できる帳票の種類が多いプラン。
月額プラン月額2,500円、年額プラン年額25,000円

弥生会計オンライン

弥生会計オンライン

弥生会計オンラインは、弥生(株)が提供する小規模・起業間もない法人向けのクラウド会計システムです。弥生会計オンラインの特徴は、次の通りです。

①自動取込・自動仕訳ができる

領収証やレシートの撮影画像、スキャン画像を取り込むことができます。また、金融機関、クレジットカード、電子マネー、POSレジシステムなどのサービスと連携することにより、多様な取引データを自動的に取得することが可能です。さらに、取り込んだデータを自動で仕訳する機能もあります。

②会計帳簿や決算書ができる

弥生会計オンラインは、自動取込、入力されたデータを基に自動集計を行い、仕訳帳や総勘定元帳を作成します。また、案内に従って入力するだけで決算書も作成可能です。その他、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、社員資本等変動計算書など決算報告に向けた書類を作ることができます。

③幅広く相談に対応している

弥生会計オンラインでは、電話、メール、チャット、FAQなどにより、システムの導入、システムの操作方法、経理業務に関する疑問など幅広く相談に応じています。

弥生会計オンラインの利用料金は、次の通りです。

①セルフプラン 全ての機能が使用可能なプランで、年額26,000円(税抜)
②ベーシックプラン サポート付きのプランで、年額35,200円(税抜)

ただし、初めての利用は1年間無料、起業から2年以内の場合は、2年間無料となっています。

まとめ

フランチャイズオーナーなら利用したいお金管理のサービス

フランチャイズオーナーが利用したいお金管理のサービスとして、①レジシステム、②電子マネー決済システム、③家計簿システム、④会計システムをご紹介しました。①レジシステムは、店側の清算時対応や日々の集計・分析を省力化するもの、②電子マネー決済システムは、客の利用ニーズに応えるためのものですが、電子マネー決済に対応できるレジシステムも多くあります。

なお、フランチャイズによっては、グループ独自のレジシステムを開発している、または導入するレジシステム・電子マネー決済システムなどを統一しているところもあるでしょうが、その場合は本部の方針で導入システムが決まることになります。フランチャイズオーナーにとっては、事業にかかるお金の管理は非常に重要であることから、自分の事業に必要なシステムをしっかりと見極めて利用することが大切です。