フランチャイズの業種別の特徴
フランチャイズの業種には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。本当に様々な職種でフランチャイズが展開されていますが、おもに、小売業・飲食業・サービス業の3つに大別されます。それぞれの特徴がありますので、ご自身のビジネスプランにあうのはどのような業種なのか、しっかりとイメージしてみましょう。
≪小売業≫
小売業でのフランチャイズ起業においては、コンビニエンスストアなど路店舗型の起業が最も多く、また本部については規模の大きいフランチャイズが多いのが特徴です。
本部は独自の流通経路を持ち、プライベートブランドなどを展開していることもあり安定した価格で品質のよい商品を仕入れることができます。また、販売ノウハウもしっかりとしていますし、フォローも密です。
ロイヤリティは他のフランチャイズに比べると比較的低く、場合によっては本部に発注した商品の中に含むことで徴収しないケースもあります。
ただ、顧客は小売のフランチャイズ店には「どこに行っても同じ」であることを求める傾向が強いため、ブランドイメージに店舗イメージを統一することが求められます。
仕入れについても、独自のルートを築き上げ安く商品を仕入れることも、制限がありますし、店舗の改装や棚や商品の配置なども、フランチャイズ本部の指示に従わなければならないケースが多くあります。
≪飲食業≫
店舗型から移動型まで幅広く、また起業にかかる資金も非常に幅のある業種です。
有名なファーストフードや居酒屋、珈琲店等の場合は開業資金がとても高額で、場合によっては数千万にもなることもあり、なかなか未経験の個人では手が出しにくいのが現状です。
同じ飲食業でもラーメン屋や、無店舗型の移動販売の場合、100万程度からの独立起業が可能ですが、飲食業に関してはフランチャイズだけではなく、のれん分けや社員の独立制度など、異なる制度もたくさんあるため、事業を始める前に注意深くシステムを調べたほうがよいでしょう。
本部提供よる商品パッケージの販売だけではなく、接客がとても大事な要素であるため、いかに有能な労働者を雇うかもとても大事です。
≪サービス業≫
人的要素をもっとも強く求められるフランチャイズの形態です。
もっとも人と密接なビジネスのため、すぐに収益があがることは難しく、独立から一定の期間の覚悟が必要になるでしょう。
加盟店には、店舗の位置や展開力だけでなく、人柄、コミュニケーション能力、センスなどほかの業種では求められないスキルが必要な場合もあります。
法人向けのフランチャイズに関しては飲食業同様非常に高額になりますが、便利屋などの無店舗型の企業は10万程度から可能と、起業のための自己資金にも幅があります。