【フランチャイズ】コンビニエンスストア8月統計調査

日本フランチャイズチェーン協会(JFA)は9月、今年8月度におけるコンビニエンスストアの統計調査発表を行いました。

台風などの影響により連続降雨日数が東京都心で40年ぶりに更新されて21日連続、東北の仙台では32日連続となった今年の夏。ゲリラ豪雨により花火大会が急遽中止になるなど、アイスクリームやかき氷といった夏物商材の売れ行きが不振に終わった結果、営業店舗の売上高は前年を下回りました。

コンビニ売上高、54ヶ月連続のプラス

JFAは毎月、協会正会員であるコンビニエンスストア本部8社(スリーエフ、セコマ、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラなど)を対象に売上高などに関する調査結果を報告しています。

8月度のJFAコンビニエンスストア統計調査月報では、店舗売上高(全店ベース)は、前年同月比0.9%増の9595億9100万円となりました。
一方、既存店は前年同月比0.9%減の8421億500万円となりました。

全店売上高は54ヶ月連続の増加でしたが、既存店は3ヶ月連続の減少となりました。

全店売上高 既存店売上高
2016年8月 9510億5100万円 8500億1800万円
2017年8月 9595億9100万円 8421億0500万円

(JFA「コンビニエンスストア統計調査月報」より作成)

全店とは調査月における営業中の店舗のこと

既存店とは、調査月における当月と前年同月でともに営業中の店舗のこと

店舗数は増加、来店客数は減少

また、店舗数は前年同月比1.6%増となる5万5359店舗となりました。
来店客数は、全店ベースでは前年同月比0.4%減少の15億2781万5000人、既存店ベースでは前年同月比2.6%減少の13億5975万人となりました。

全店は6ヶ月ぶりの減少で、既存店は18ヶ月連続の減少となりました。

全店店舗数 来店客数
全店ベース 既存店ベース
2016年8月 5万4467店舗 15億3416万9000人 13億9642万4000人
2017年8月 5万5359店舗 15億2781万5000人 13億5975万人

(JFA「コンビニエンスストア統計調査月報」より作成)

平均客単価は2ヶ月連続上昇

客1人が一回に使う平均客単価については、全店ベースで前年同月比1.3%増となる628.1円となりました。一方、既存店ベースでは前年同月比1.7%増となる619.3円となりました。

全店客単価 既存店客単価
2016年8月 619.9円 608.7円
2017年8月 628.1円 619.3円

(JFA「コンビニエンスストア統計調査月報」より作成)

商品別では「サービス」が急増

商品構成比別で見ると(既存店売上高ベース)、毎日店舗に配送される「日配食品」は36.2%、「加工食品」28.7%、「非食品」29.4%、「サービス」5.7%となりました。

前年同月比では「日配食品」はマイナス1.3%、「加工食品」はマイナス1.8%、「非食品」はマイナス1.2%でしたが、「サービス」は7.9%のプラスと高い伸びを記録しました。

構成比
日配食品 36.2%
加工食品 28.7%
非食品 29.4%
サービス 5.7%

(JFA「コンビニエンスストア統計調査月報」より作成)

日配食品はおにぎり、調理パン、惣菜、漬物、野菜、果物、水物など日持ちしないものを指す。加工食品は、アルコール飲料、調味料、乾物、缶詰・瓶詰、冷凍食品、レトルト食品を指す。非食品は、たばこ、雑誌、衣料品、袋物類、文具類、玩具、雑貨、紙製品などを指す。サービスとはPOSAカード、コピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、ギフト券、各種チケットなどの処理業務を指す。